“カタールの広告塔”としてビッグクラブ化したPSG。国家政策によるWIN-WINのスポーツビジネス

2011年にカタール資本が参画して以来、怒涛の勢いで巨大化したPSG。近年スポーツ界で存在感を見せるカタールにとって、パリのサッカークラブはどのような存在なのだろうか。

2016年01月25日(Mon)12時09分配信

text by 小川由紀子 photo Getty Images
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FIFAがお墨付きを与えたカタールの医療センター

PSGのナセル・アル・ケライフィ会長
PSGのナセル・アル・ケライフィ会長【写真:Getty Images】

 つい先日、パリSGの選手が登場する、カタールの医療センター、ASPETAR (アスペタ)のプロモーションビデオが公開された。

 アスペタのHPやソーシャルネットワーク上で、この動画は公開後48時間で100万回以上も再生されたという。

 出演したのはティアゴ・モッタ、ルーカス、マクスウェル、オーリエ、オーギュスタンの5人で、アスペタの施設内でマッサージを受けたり筋トレをしたりする様子が収められている。

 ただ、「カタール色」は最小限に抑えられていて、施設に入ってきた選手たちが通りすぎる受付に座っているお兄さんがアラブの装束、というところでささやかに主張しているくらいだ。

 アスペタは、カタールにあるAspire Zone(アスパイア・ゾ―ン)という一大スポーツコンプレックスの中にある。

 アスパイア・ゾーンは2006年のアジア大会のために造られた敷地面積2.5平方kmの広大な施設で、陸上トラック、ウォータースポーツ施設、アスリート育成センター等のスポーツ設備の他、ホテルやショッピングセンター、モスクもある。

 その後もどんどん増改築されていて、2022年のワールドカップで使用するカリファ・スタジアムも今年の新装オープンに向けて現在改築工事中だ。

 アスペタは、2009年にFIFAのメディカルセンター・オブ・エクセレンスの認証を受けた。これは最新設備や医療体制、スタッフの質など、FIFAが定める厳しい基準をクリアして初めて得られる最高峰施設の称号で、現在全世界で33ヶ所しかない。

 日本では唯一川崎市にある聖マリアンナ医科大学、その他フランスの国立サッカー育成所クレールフォンテーヌ内の施設や、FCバルセロナのメディカルセンターも認定されている。

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