中心選手を欠いたドルトムント
パーフェクトである必要はどこにもない。2015年1月30日のブンデスリーガ第19節のインゴルシュタット戦を、ボルシア・ドルトムントは2-0で勝利する。
快勝とは言い難かった。ようやく長期負傷離脱から戻って、左のサイドバックとして先発したエリック・ドゥルムが「僕らの戦いはベストとは言えなかった」と認めたように、ドルトムントはインゴルシュタットを相手に苦戦を強いられる。試合後にドゥルムは、2Gのオーバメヤンに感謝の意を表した。
昨年の11月20日に行われた第13節のハンブルガーSV戦、12月20日の第17節ケルン戦でそうだったように、依然としてドルトムントはDFラインを高く保ち、中盤ではマンツーマン気味にディフェンスを構築してくる相手を苦手としているようだ。
2月1日付の『キッカー』誌は、インゴルシュタットの守備を「極めてインテンシティの高いディフェンスの技術」と評した。同誌は「戦術的な規律とチームとしての統一と勇気の混合、とても高く保たれた最終ラインを、ホームチーム(病気のロイスとギュンドアンを除く)が打ち破ることは難しかった」と評価する。BVBは、持ち前の連係と流動性を発揮することが出来なかった。
もっとも、ドルトムントが苦戦した要因は、インゴルシュタットの「ディフェンスの技術」だけには留まらないだろう。『キッカー』誌がカッコ書きで記したように、インゴルシュタット戦でBVBは、ロイスとギュンドアンという中心選手を欠いた。
また左SBとして先発したドゥルムは、13分に香川真司から「もっと高い位置を取るように」指示を受けたように、久々の実戦でポジショニングに戸惑いがあったようである。