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柏、主力の流出に監督交代。一歩間違えれば厳しいシーズンとなる可能性も【2016補強診断】

text by 編集部 photo by Asuka Kudo / Football Channel , Getty Images

攻守の要が退団。新監督の手綱さばきに注目

ミルトン・メンデス【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】
ミルトン・メンデス監督【写真:工藤明日香 / フットボールチャンネル】

 新監督のミルトン・メンデス氏はポルトガルやカタールのクラブで長く指揮を執っており、UEFAプロライセンスも取得している。モチベーターでありながら戦術的な引き出しもある監督で、柏の公式HPに掲載された就任コメントを読む限りでは、柏での、そして日本での仕事に大きなやりがいを持っていると思われる。Jリーグ初挑戦だが、意欲は十分だろう。

 システムは4-2-3-1を基本としつつ、選手のポジショニングによって柔軟に配置を換えていくようで、頑なにひとつのシステムに固執するようなことはない。主力が退団する中、新指揮官の手綱さばきにも注目だ。

 だが、エースストライカーの工藤壮人がアメリカ1部リーグ(MLS)、バンクーバー・ホワイトキャップスに移籍し、守備の要であった鈴木大輔も退団した。攻守の軸を失ったチームは今季、どのような1年を過ごすのだろうか。前体制では小林祐介や中山雄太など若手も積極的に起用してきた。クラブの未来を担う選手の抜擢という、吉田氏が蒔いた種を今季も大事にしていきたい。

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