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オスカル、中国からの誘いを拒否しチェルシーに忠誠「僕はまだ若い」

text by 編集部 photo by Getty Images

オスカル
オスカル【写真:Getty Images】

 チェルシーのMFオスカルも冬の移籍市場で中国クラブによる”爆買い”のターゲットになっていたようだ。英紙『デイリー・エクスプレス』が報じた。

 伸び盛りのオスカルを狙っていたのは100億円以上を投じて大型補強を敢行した江蘇蘇寧だったという。移籍金5800万ポンド(約92億円)を提示されたものの、本人に中国行きの意思はなく申し出を拒否した。

 その理由について「中国移籍は僕にとって非常に大きな変化だし、これまで成し遂げてきたすべてのことに背くと思った」と語り、「チェルシーは素晴らしい。本当に大きなクラブで僕はまだ若い。24歳だ。この先のサッカー人生、まだたくさんのことが待っている」とヨーロッパを離れる時でなかったことを強調した。

 また自身の背番号も大きく影響しているという。オスカルがチェルシー入団時に受け取ったのはそれまでディディエ・ドログバが背負っていた「11番」で、現在はフランク・ランパードから「8番」を受け継いでいる。2人のレジェンドが着けた背番号を託されたことにクラブからの信頼を感じている。

「僕がここに来た時、ディディエから11番を渡された。彼はこのクラブの英雄だ。そしていま、ランパードが着ていたシャツでプレーしている。僕は彼のように何年も在籍して、数々のトロフィーを勝ち取ってこの背番号にふさわしいことを表現したい」

 数々の実力者に手を出していた江蘇蘇寧だが、拒否されたオファーも多かった。その1人がオスカルだったようだ。資金力では他の追随を許さないが、今回の例は中国クラブは本当の意味で選手の心を動かす存在になりきれていないということを証明していると言えるだろう。

【了】

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