フットボールチャンネル

仙台、12年以来の一桁順位へ。攻撃面の成長でリーグに旋風を巻き起こせるか【2016補強診断】

text by 編集部 photo by Getty Images

ベースの堅守に攻撃の色を加えようとした昨季

奥埜博亮
奥埜博亮【写真:Getty Images】

 持ち味である堅い守備をベースに素早い攻撃に繋げるこれまでのスタイルを維持しながら、しっかりボールを繋ぐサッカーも目指した。だが、攻撃の起点になるボランチが狙われ、カウンターを食らう。周囲のサポートも遅く、攻撃へ展開するための最適なルートをチームとして構築できなかった。

 システムを変えるなど試行錯誤を繰り返したものの、機能したとは言いがたい。遅攻に関しては課題を残したままシーズンを終えることになった。

 それでも、世代交代の時期に入っているチームは若手が多数ピッチに立った。経験不足を露呈することももちろんあったが、思い切りのよいプレーを見せたのも事実。奥埜博亮はその象徴でリーグ戦7ゴールを記録、これは金園英学、ハモン・ロペスと並んでチーム最多であり、成長ぶりがうかがえる。

 攻撃面では今季も成長していく必要があるが、昨季にベースを作れたことはポジティブに捉えていいだろう。

1 2 3 4

KANZENからのお知らせ

scroll top