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広島、山東に逆転負け。FC東京も全北に敗れ日本勢のACLは苦難のスタートに

text by 編集部 photo by Getty Images

浅野拓磨
山東魯能DFジュシレイと競り合う浅野拓磨【写真:Getty Images】

 AFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のグループステージが23日に開幕し、日本から出場の2チームが初戦に臨んだ。

 グループEのFC東京はアウェイで全北現代モータースと対戦。前半早々に駒野を負傷で失ったFC東京はホームの声援を背に勢いづく先制点を許してしまう。39分、完璧にディフェンスラインを崩され、コ・ムヨルにゴールを奪われた。

 後半は両チームとも決定的なチャンスを作って激しい展開となる。FC東京は米本のシュートがクロスバーを直撃し、橋本の強烈な一撃もGKに阻まれた。

 FC東京は終盤にかけて河野とバーンズを投入し前線にエネルギーを注入する。だがこれが裏目に出てしまった。83分、ペナルティエリア内に立つイ・ドングッにパスが渡ると、36歳のベテランFWは冷静にDFをかわして狙い澄ましたシュートをゴールネットに流し込んだ。

 直後に阿部拓馬のゴールで1点差に迫ったFC東京だが、流れを変えるには至らず。久々のACL初戦は黒星スタートとなった。次節は来月1日、ホームにビン・ズオンを迎える。初戦で”爆買い”で注目された江蘇蘇寧と1-1の引き分けを演じており、格下と侮ることはできない。

 グループFのサンフレッチェ広島は直前のゼロックススーパー杯で負傷した佐藤寿人が欠場。浅野とウタカが今季公式戦初先発を飾った。しかしホームで山東魯能相手に何度かチャンスを作りながら、仕留めきれずスコアレスで前半を終える。

 後半、広島はゴラッソで先手を取る。64分、右サイドを駆け上がった塩谷のクロスが味方と相手DFの競り合いでこぼれると、詰めていた清水がダイレクトボレーをゴール右隅に突き刺した。だが山東も食い下がる。67分、ヤン・シュがCKにヘディングで合わせて試合を振り出しに戻した。

 すると勢いを増した山東がたたみかける。78分、右サイドを崩してクロスを上げ、中央でフリーになっていたブラジル代表FWジエゴ・タルデリが逆転ゴールを押し込んだ。

 先制しながら踏ん張り切れなかったJリーグ王者広島は1-2で逆転負けを喫し、苦しい初戦となった。次節は来月1日にアウェイでかつてのチームメイト高萩擁するFCソウルと対戦する。

【結果】
全北現代 2-1 FC東京
広島 1-2 山東魯能

【了】

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