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ブラッターの後継者は誰か。FIFA会長選に立候補している5人の候補者【編集部フォーカス】

現地時間2月26日、ブラッター会長の後任を決めるFIFA会長選が行われる。汚職問題に揺れる国際組織のリーダーには誰が選ばれるのだろうか。今回は、FIFA会長選に立候補している候補者5名を紹介する。

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

アリ・ビン・アル・フセイン王子

FIFA会長選に立候補しているアリ・ビン・アル・フセイン王子
FIFA会長選に立候補しているアリ・ビン・アル・フセイン王子【写真:Getty Images】

【現職】
AFC理事

【国籍】
ヨルダン

【生年月日】
1975年12月23日

 ヨルダン王子のアル・フセインは厳しい戦いを強いられている。前回のFIFA会長選挙ではゼップ・ブラッター氏に大差で敗れ、次こそはといち早く立候補を表明したが当時の支持基盤は崩れ去ってしまった。

 イギリスで陸軍士官学校を修了し、アメリカのプリンストン大学を卒業。母国ヨルダンでは特殊部隊での勤務経験もあり、准将の肩書を持つなどエリート街道を歩んできた。2001年に西アジアサッカー連盟を設立し、中東諸国におけるサッカーの普及に多大な貢献をしている。

 FIFAでは執行委員会のメンバーを経て2011年に副会長就任。役員の1人として女子サッカーにおける「ヒジャブ(イスラム教徒の女性が頭を覆うための布)」の着用禁止撤廃を推進し、積極的な普及活動を展開してきた。

 また2018年のロシアW杯と2022年のカタールW杯招致における両国の腐敗を報告した「ガルシア・レポート」の公開を求め、ブラッター会長派に立ち向かった唯一のFIFA役員でもある。

 妻は元CNNのジャーナリストでメディアへのパイプも持っているが、前回の選挙で獲得した欧州や北中米、オセアニアの票を失っており、当選は難しい状況となっている。

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