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text by 編集部 photo by Getty Images

エース候補が大誤算。常に負傷者と向き合うシーズンに

指宿洋史
昨季チーム内得点王は8得点を挙げた指宿洋史【写真:Getty Images】

 降格圏すれすれの低空飛行が続いた原因の一つとして、エース候補の度重なる負傷離脱が挙げられる。10番を託され得点源として期待されていたラファエル・シルバは序盤こそ6試合5得点と好スタートを切ったものの、そこから負傷のスパイラルに突入。最終的に17試合7得点と期待を裏切る結果に終わった。

 チーム内得点王は8得点を挙げた指宿洋史で、二桁得点者は1人も現れず。シーズンを通して41得点しか生まれなかったのもエースの不在による影響だろう。鈴木武蔵も伸び悩みは否めずシーズン途中で水戸にレンタル移籍。FW陣は明らかにクオリティが不足していた。

 また中盤で圧倒的存在感を放つレオ・シルバが万全でなかったことも痛かった。シーズン序盤に急性胆のう炎を発症して約2ヶ月離脱を強いられ、終盤までこの影響を引きずっていた。一昨季はベストイレブンに選ばれるほどのパフォーマンスを見せていたが、当時に比べると明らかにコンディションを落としていたと言えるだろう。

 他にも加藤大、成岡翔、小泉慶、松原健といった主力級が相次いで長期離脱を経験し、細かい負傷は数知れず。なかなかメンバーを固定できないまま時間だけが過ぎ、ずるずると不調を引きずってしまった。その結果が15位。シーズン開幕当初の期待値からすれば失望に終わったと言われても仕方ない。

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