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充実したネットサービス、専用スタジアムの増加。成長著しい米MLSについて知っておきたい10のトピック【編集部フォーカス】

“4大スポーツ”の国として知られているアメリカだが、近年MLSの伸長もあって、サッカー人気が高まっている。ジェラードやランパード、ピルロなど世界的名手がピッチ上で高水準のプレーを見せるいっぽうで、充実したインターネットサービス、専用スタジアムの増加など、オフザピッチによる吸引力も増すばかりだ。今回は、MLSについて知っておきたい10のトピックを紹介する。

1.W杯招致の条件として設立されたMLS

1994年アメリカW杯の様子。この大会がMLS創設のきっかけとなった
1994年アメリカW杯の様子。この大会がMLS創設のきっかけとなった【写真:Getty Images】

 1984年にNASL(北米サッカーリーグ)が崩壊して以降、全国規模の1部リーグがなかったが、1994年のW杯米国開催の条件として米サッカー連盟が1部リーグを設立することに。1996年にMLS(メジャー・リーグ・サッカー)として10クラブでスタートした。

 設立当初はアメフトのスタジアムを利用したクラブが動員に苦心。リーグとしても毎年赤字を計上し、メディア露出も乏しいものだった。

 しかし2002年の日韓W杯でアメリカが準々決勝進出を果たすと、MLSへの関心が高まる。リーグフォーマットの改良、専用スタジアムの建設、スターの獲得などで集客力を高め、「4大スポーツ国」でもサッカーが人気になった。

 2017年からアトランタ・ユナイテッドとミネソタ・ユナイテッド(*MLS参加後のクラブ名は未定)、2018年からLAFCが活動開始。デイビッド・ベッカムのオーナーグループがマイアミのクラブでMLS参入を狙っているが、スタジアムを確保でき次第、参加の見込みだ。

 ほかにもMLS参加には数地域が名乗りを挙げており、リーグ側は将来的に28クラブまで拡大させるという方針を発表している。

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