BVB、非機械的可変システムでスパーズ圧倒。ロンドのトレーニングが創出した流動性

プレミアリーグで2位につけるトッテナムとのELラウンド16、1stレグに臨んだドルトムント。流動的なサッカーで3-0と圧勝し、2ndレグを残してラウンド8進出濃厚となったが、この完勝劇の裏側には、トレーニングでの積み重ねがあった。

2016年03月11日(Fri)15時03分配信

text by 本田千尋 photo Getty Images
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緩やかに姿を変え続けたドルトムント

トーマス・トゥヘル
トーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントが流動的なサッカーでトッテナムを圧倒した。2016年3月10日のヨーロッパリーグ、ラウンド16の1stレグのことだ。

 試合後に監督トーマス・トゥヘルは「私はチームのパフォーマンスにとても満足している」と語った。

「後半には完全にゲームを支配した。我々はトッテナムを彼らの陣地に押しとどめ、我々のゴールから距離を保ち続けたね」

 前半にドルトムントは、4-1-3-2という布陣でスタートした。しかし中盤の3については、中央にカストロとムヒタリヤンが配置され、そしてドゥルムが右に張り出した格好となっている。このように左右非対称の形で、トッテナム戦は始まった。

 7分、エリア内に走り込んだドゥルムが、オーバメヤンのラストパスを受けて、倒れながら左足でシュートを放つ。この場面に見られるように、攻撃時にドゥルムは積極的に高い位置を取った。逆サイドのシュメルツァーも同様に高い位置を取り、BVBはフンメルス、ベンダー、ピシュチェクで3バックを形成する。

 主にシュメルツァーとドゥルムの動き次第で、まるで万華鏡が回転するかのような姿を見せたBVBは、ゲームを通して変化し続けた。両選手が極端に高い位置を取って、3-1-2-4になることもあれば、守備時にはDFラインに入って5-1-2-2の形を取ることもある。

 しかし、そうした4列表記は、あくまで便宜上のものだ。ドルトムントは、4-1-3-2、3-1-2-4、5-1-2-2を機械的に行ったり来たりする訳ではない。相手や試合展開に応じて、BVBは緩やかに姿を変えた。

 そして30分、ドルトムントが先制する。DFトリピアの中途半端なクリアをシュメルツァーが拾う。ロイス、カストロと繋いで、再びシュメルツァー。そのクロスを、オーバメヤンがヘッドでねじ込んだ。1-0。

 33分には、カウンターから、ドゥルムが右サイドを駆け上がる。オーバメヤン、ロイス、ドゥルムで3トップを形成。オーバメヤンからのラストパスに、再びドゥルムがエリア内に走り込んだが、GKロリスが一足、早かった。

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