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本田圭佑 8年前

本田、システム変われど信頼揺らがず。“フル回転”で満身創痍も…求められる得点に絡むプレー

text by 神尾光臣 photo by Getty Images

求められる得点に絡むプレー。バッカとの連携でチャンス演出を

バッカ
本田と3トップを形成することが予想されるカルロス・バッカ【写真:Getty Imagges】

 まず、守備の場面でのタスクにはそれほど変化はないだろう。ボールを保持していない場面ではアウトサイドのスペースを埋め、サイドバックをフォローするといういつものやり方である。

 攻撃でも同様だ。右利きのボナベントゥーラは左サイドに、そして左利きの本田は右に配置され、逆足ウイングはアウトサイドからゴールを意識して仕掛ける。外へ張り、中へと絞る動きも、4-4-2の時から大きな変化を求められないはずである。

 ただし、プレーゾーンは前に上げられる。つまり外から中へと絞り、エリア内により多く顔を出すことが求められてくる。つまり最近の試合でのプレーよりも、より得点への絡みが求められるということだ。

 前節のサッスオーロ戦では左から仕掛ける流れを読んで中へと絞り、前線に飛び出す動きから決定的なシュートチャンスに絡んでいた。このような動きの回数をどれだけ増やすことができるか。そしてCFとして出場するであろうカルロス・バッカとどれだけ連携が構築できるかということが重要となる。

 やはり前節のサッスオーロ戦で、中央に絞った本田がバッカへパスを出し、両者が小気味良いパス交換で中央を破るというプレーも特に後半は多かった。コロンビア代表FWとの距離を縮めてプレーし、シュートチャンスの演出を図りたい。

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