現代サッカーを象徴。激戦生んだアッレグリのプランとペップの采配。戦況変えた“ユーベの選手”

チャンピオンズリーグ(CL)のベスト16、2ndレグ。ホームのバイエルンに対して、ユベントスは前半を2-0とリード。苦境の中にありながら予想を覆す戦いを繰り広げたが、後半にはグアルディオラ監督による選手交代を機に戦況が一変。現代サッカーを象徴する激戦はバイエルンが制した。(文:海老沢純一)

2016年03月17日(Thu)12時08分配信

text by 海老沢純一 photo Getty Images
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たった1つ、バイエルンが抱える弱点

ジョゼップ・グアルディオラ
ジョゼップ・グアルディオラ監督【写真:Getty Images】

 過去、チャンピオンズリーグでは眠気も吹き飛ぶ素晴らしい試合が何度も繰り広げられてきた。2ndレグでの大逆転、予想を覆すダークホース…。現地時間16日、ミュンヘンで行われたバイエルン対ユベントスも、この激戦のラインナップに加わる一戦となった。

 トリノでの1stレグを2-2で終えており、表面上はドローながらアウェイゴールを2点奪ったバイエルンが圧倒的有利な立場でこの試合を迎えた。さらにユベントスは今季加入してチームをけん引する活躍を続けていたディバラやマルキージオ、キエッリーニといった柱を負傷で欠くなど苦しい状況にあった。

 しかし、アッレグリ監督はこの状況をプラスに変える采配を見せる。トップを務めるモラタのやや後ろにポグバを配置。本職はセントラルMFのポグバを通常よりも高い位置で起用することで前線の守備力を上げ、カウンターの威力をさらに高めた。

 さらにスピードのあるクアドラードやモラタを中心にバイエルンの高いDFラインの裏を狙うことで度々混乱を招いていた。このプランは前半の早い時間帯から効果を発揮し、5分にはポグバ、28分にはモラタのカウンタードリブルからクアドラードが得点を決めて2-0と一気にアウェイゴールを取り返した。

 これまでグアルディオラ監督のもとで圧倒的強さを手に入れ、現在ではバルセロナと並んで優勝候補筆頭と目されているバイエルンだが、たった1つだけロングカウンター対応に弱点を抱えている。

 前半のスタッツは支配率76.6%:23.4%とバイエルンに圧倒されながらも、ユベントスは的確に相手の弱点を突くことで内容・スコアともに上回る45分間を演じ、イタリア王者の強さを見せつけた。

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