【識者の眼】ついにハーフナーを活かした日本代表。“高さ”への意識に見せたハリルJの進化

24日、大勝したアフガニスタン戦で途中出場したハーフナー・マイク。日本代表では久々の出場となったが、彼がこれまで代表で上手く活かされることは少なかった。短い時間ではあったが、“高さ”を有効に使おうとした攻撃にはハリルジャパンの進化が見られた。(取材・文:河治良幸)

2016年03月25日(Fri)11時17分配信

text by 河治良幸 photo Getty Images
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高さばかりがもてはやされるが実は器用

ハーフナー・マイク
後半28分で岡崎慎司に代わり投入されたハーフナー・マイク【写真:Getty Images】

 ハーフナー・マイクが岡崎慎司に代わり投入されたのは後半28分。すでに3-0と試合の大勢が見えた状況だったが、直後のCKで相手マークの混乱を誘い、吉田麻也のゴールを呼び込むと、後半33分には清武弘嗣が上げたボールをエリア内で落とし、金崎夢生のゴールをアシストした。

「前で体を張って、どんどんシンプルにボールを落としてゴール前へ顔を出すという。普通の指示です」

 交代前にハリルホジッチ監督から出た指示をハーフナー本人はこう説明するが、このシンプルさこそ、現体制で初出場となった長身FWの特徴を発揮させるための明確なメッセージになったのではないか。そこには周りの選手たちの共通理解が伴っていたからだ。

「マイクを使うときは 空中戦と頭で折り返すという、彼の長所を活かすことを考えた。日本代表はここ数年、このようなプレーを習慣化していなかった。彼に向けてのセンタリングを多くしたが、これはオプションだった」

 ハリルホジッチ監督は起用の意図をこう説明する。2トップのままハーフナーを投入するという選択も、このメッセージを選手たちが実行する意味では適していたと言える。指揮官が「2トップを使うときは、1人がパス、1人が点を取るという補完関係も必要」と表現する形を常に中央で作ることができるためだ。

 横浜F・マリノスのユース時代から各年代の代表にたびたび選出され、ザッケローニ監督が率いていた2011年9月の北朝鮮戦でA代表デビューを飾ったハーフナー。その時も194cmという“高さ”が注目され、ブラジルW杯2次予選のタジキスタン戦ではその特徴を活かす形で2得点を記録した。

 ただ、一方でハーフナーは“高さ”に特化したタイプではなく、足下でボールをさばくこともできれば、ワイドに流れて組み立てに絡むこともできる。サイズがある分、ミスした時に目立つためにJリーグ時代から“ヘタウマな選手”というイメージも持たれがちだったが、それもさまざまなプレーに絡む中で発生していたものだ。

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