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クロップ、古巣ドルトムントの“守備の穴”を知っていた? 指揮官が突いた弱点とは

text by 編集部 photo by Getty Images

ユルゲン・クロップ
リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:Getty Images】

 現地時間の7日、ヨーロッパリーグ(EL)ベスト4の座を懸け、ユルゲン・クロップ監督は7年間過ごしたボルシア・ドルトムントの地にリバプールの監督として帰ってきた。試合前にはイギリスメディアに「北朝鮮か何かよりも、ここにいる方が良いね」と、居心地が良いことを強調していた。

 現在のドルトムントの守備の礎を築き、選手の特性を理解しているクロップにとって、先制点は当然のことだったようだ。英紙『インデペンデント』によれば、“元”ドルトムントの指揮官はDFウカシュ・ピシュチェクのカバーリングの“緩さ”を知っており、見事に弱点を突いたようだ。

 これまで先発の座を守っていたスピードのあるFWダニエル・スタリッジを外し、フィジカルの強いFWディヴォク・オリジを出場させた。クロップの読みは見事なまでに当たり、オリジはピシュチェクに競り勝ち、貴重なアウェイゴールを奪い、指揮官の期待に応えてみせた。

 ELでは、ポルト、トットナム・ホットスパーという強豪を打ち破ってベスト8入りしたドルトムント。準々決勝の1stレグは選手の長所と短所、チームの細部まで知るクロップ監督の“読み”が当たった一戦となった。

【了】

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