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グリーズマンが語る、アトレティコでの躍進。「シメオネが僕に自信を植え付けてくれた」【INTERVIEW】

UEFAチャンピオンズリーグ準決勝に進出したアトレティコ・マドリーの中で傑出した活躍を見せているアントワーヌ・グリーズマン母国開催のEUROでの活躍も期待されるフランス代表FWは、いま何を語る。(フランス月刊誌「プラネット・フット」収録。インタビュー実施日4/14。取材・文:マシュー・デラートレ/翻訳:小川由紀子)

text by マシュー・デラートレ photo by Getty Images

EUROは優勝できなかったら大きな失敗

フランス代表でも欠かすことのできない存在となっているグリーズマン
フランス代表に欠かすことのできない存在となっているグリーズマン【写真:Getty Images】

―――アントワーヌ、ユーロが近づいてきた。プレッシャーもより現実的になってきたんじゃないかい?

グリーズマン(以下G) いや、待ち遠しいよ。ものすごい雰囲気に包まれた強烈な体験が待っている気がする。自分がたくさんゴールを決めて優勝カップを掲げる姿を想像しているんだ!

―――カリム・ベンゼマが出場できなくなるなんて予想していた?

G そのニュースは、バルセロナとのCL準決勝の試合の日、スタジアムに向かうバスの中で知ったんだ。カリムとは個人的にも仲が良いから本当に悲しい気持ちだった。カリムとはピッチ上での相性も良いし、外でも気が合う友人だ。だから残念で仕方ないけれど、決定したことは尊重しないとね。

―――このベンゼマのセックステープ事件に、11月13日のドイツ戦の夜のテロ攻撃……ユーロを控えたシーズンだというのに、レ・ブルーは受難続きだ。実際、チーム内の雰囲気は?

G 11月13日の夜(パリでテロ事件があった日)のことは、みんなの頭と心に深く深く刻まれているよ。あの夜、妹がコンサートに行くことは知っていたんだけど、それがバタクラン(テロ攻撃にあったライブ会場)だとわかって……彼女は実際あの中にいたんだ。

 あの夜の出来事は、僕らの中にまだ重くのしかかっているよ。

 でも、チームの雰囲気自体はものすごく良い。そのことは前にも言ったし、これからだって何度だって言うよ。僕は、今回優勝を逃したら、それは大きな失敗だと思っている。

 自分たちの国で、自国のサポーターの前で戦うんだ。そしてこのチームは最高だ。全員が同じ目的に向かって進んでいる、その後ろを大きな力で押されている感じだ。きっと実現できると信じているし、準備万端で臨めるはずだ。

 あとは本戦直前のテストマッチしか残っていないけれど、選手それぞれが所属クラブでしっかり鍛えてXデーに備えることだ。もちろん目標達成までの道のりが、長く険しいものだってことはわかっているけれどね!

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