岡崎、加入時は「4番手だと思っていた」
ついに現地時間2日にレスターの優勝が決まった。ミラクルレスターの戴冠は、クラブをサポートする人たちを狂喜乱舞させただけでなく、英国内のフットボールファンの多くを喜ばせた。
原稿を書いているのは、トッテナムがチェルシーと引き分けて優勝が決定した奇跡の瞬間から丸48時間後(現地時間水曜日午後22時)になる。それでも英国メディアはしつこいくらいレスターに関わるニュースを取り上げ、先ほども『BBC』(英国放送協会)のニュースチャンネルでは、イングランド中部のスモールクラブについての特集を流していた。
今日の早朝、つまり36時間経過した時点でもヘッドラインニュースの一つとして取り扱われていたが、そのくらい今回のレスターの覇権は“事件”であり、偉業だ。
そんなレスターで中軸の一人として活躍したのが、我らが日本代表のエース岡崎慎司だった。リーグ戦36試合中34試合に出場し5得点。だが岡崎の貢献度は、数字では表れない部分のほうが大きかった。また一選手としても、この9か月間で着実に進化し、後半戦のスタメン定着はその証拠でもある。
自身がジェイミー・ヴァーディー、レオナルド・ウジョア、そしてアンドレイ・クラマリッチに続く「4番手だと思っていた」と話していた序盤戦。しかし本人の言葉とは裏腹に、開幕から先発起用され、2試合目のウェストハム戦では記念すべきプレミアリーグでのファーストゴールを決めている。
「本当に自分が欲していたものだった。今までは守備とかキープとか、そういう面では貢献してきたが、ゴールを取ってさらに認められるというところがある」と一時的に安堵したものの、このコメント以降も岡崎にゴールラッシュが訪れることはなかった。