ミランの“ガン”はやはりシルビオ・ベルルスコーニ名誉会長かもしれない。伊紙『ラ・レップブリカ』など複数メディアが1本の動画を公開し話題を呼んでいる。

　その映像は数ヶ月前にミランの選手たちが参加したスポンサー向けイベントで撮られたものだという。ベルルスコーニ会長が手前に立ち、周りに全選手を集めて熱弁をふるっている。内容はプロフェッショナルのプライドを傷つけかねない危険なものだった。

「我々はこんな恥ずかしい状態のままではいられない。ここにいる紳士諸君は生かされているんだ。こんなプレーを続けるならば、これ以上金を払うつもりはない。こういう場合君たちから金をもらうか、これ以上払わないかだ。私を訴えてみることだってできるぞ。イタリアで民事裁判をすると通常どのくらいの時間がかかるか知っているか？　だいたい8年くらいだろうね」

　捉えようによっては脅迫にも取れる強い口調でミランの選手たちを叱責したベルルスコーニ名誉会長。結局この後も選手たちの低調ぶりに変化はなく、不甲斐ないままシーズンを終えている。

　中国へのクラブ株式売却や来季に向けた移籍市場など、何かと話題に事欠かないミランだが、ベルルスコーニ名誉会長は自らの映像を見て何を思うのだろうか。

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