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メッシの判決を巡って“クラシコ”勃発。マドリード州側は有罪要求「犯罪組織のボスだ」

text by 編集部 photo by Getty Images

リオネル・メッシ
バルセロナのリオネル・メッシ【写真:Getty Images】

 バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシにかけられている脱税容疑の判決を巡ってバルセロナ州側とマドリード州側で意見が対立しているようだ。3日にスペイン紙『マルカ』を含む複数のメディアが報道している。

 バルセロナ検察は3日、父親のホルヘ・メッシ氏と共に脱税容疑で起訴されているメッシに無罪判決を求めた。ラクエル・アマド検事は、同選手を「無罪とすべきだ」と告げている。メッシの資産を運用するマネージャーの父親と共に2007年から2009年にかけて同選手の肖像権収入に関する410万ユーロ(約5億円)の脱税容疑で起訴されていた。

 メッシは、2日に法廷で「父がサインをしろと言えば、僕は彼を信じてサインをするよ」と父親に提示された書類にサインをした経緯について説明している。さらに様々な証人が、同父親によって組織された金融取引を同選手は認識していなかったことを認めている。

 しかし、マドリード州の国家検事は、メッシの発言に「信憑性が何もない」と対立する立場をとり、同選手とその父親に1年10ヶ月の禁錮刑を求刑したようだ。

 同検事によれば、「彼と彼の父親は税務問題に関して素人だが、納税することがどういう意味かは理解できるはずだ。10歳の子供でも分かることなのだから、メッシなら何の問題もなくそれを理解すべきだ」と犯罪組織のボスと比較し得る行為だと厳しい非難をしている。

 最終的な判決は来週に出されることになっているが、果たしてこの検察同士の“クラシコ”は、メッシの判決に影響を及ぼすことになるのだろうか。

【了】

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