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日本代表 8年前

新トップ下・清武弘嗣への期待と重責。ハリルJの指揮者となり、本田依存脱却へ

6月7日、キリンカップ決勝ボスニア・ヘルツェゴビナ戦に臨む日本代表。本田圭佑と香川真司は欠場の見込みで、清武弘嗣がトップ下を務めることが濃厚となっている。2列目の新たなオプション構築はなるだろうか。背番号13にかかる期待は大きい。(取材・文:元川悦子【大阪】)

text by 元川悦子 photo by Getty Images

明言された本田・香川の欠場

ヴァイッド・ハリルホジッチ
ヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 3日のキリンカップ初戦・ブルガリア戦(豊田)を7-2で圧勝し、4日夜に次戦・ボスニア・ヘルツェゴビナ戦(7日=吹田)の地・大阪入りした日本代表。5日夕方には現地初練習を試合会場の吹田スタジアムで行った。

 が、左ひざ裏を負傷中の本田圭佑(ミラン)とブルガリア戦で右わき腹を痛めた香川真司(ドルトムント)は揃って練習を欠席。午前中に病院へ行き、午後はホテルでリハビリに努めたという。

 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督も「真司(香川=ドルトムント)と本田(圭佑=ミラン)は少し問題があります。一緒に戦ってほしいが、難しい状況かと思います」と公式会見で欠場を明言。今回のゲームは両選手抜きの攻撃陣をどう構築するかが最大の見どころになりそうだ。

 指揮官は「システムに関しては大した変更はない」と語っていることから、ボスニア戦での大きなフォーメーション変更はないだろう。そうなると、得点力を考えた上でも代表通算50ゴールにあと1点と迫っている点取り屋・岡崎慎司(レスター)はどうしても外せない。彼の1トップ連続先発は確実だろう。

 注目の2列目は、ブルガリア戦で香川交代後に中央に移動した清武弘嗣(ハノーファー)がトップ下を務めると見られ、左は今回の陣容を見ると宇佐美貴史(G大阪)がファーストチョイス。

 問題は右で、ブルガリア戦で先発した小林悠(川崎)、途中出場した浅野拓磨(広島)、そして所属のヘルタ・ベルリンで右サイドを主に担っている原口元気の3人がいる。小林はブルガリア戦で期待されたほどのインパクトを残せず、浅野現時点ではまだジョーカーという位置づけ。先発は原口ということになるだろう。

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