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悲運の天才ロシツキ、劇的ドローの裏で「僕のEUROは終わった」

text by 編集部 photo by Getty Images

トマシュ・ロシツキ
チェコ代表のトマシュ・ロシツキ【写真:Getty Images】

 EURO2016、一部サポーターの愚行による中断もあり波乱の展開となったチェコvsクロアチアの一戦。チェコが終了間際に追いつき2-2のドローで終わったが、この試合で負傷したチェコのトマシュ・ロシツキにとっては痛すぎるエンディングとなってしまったようだ。17日、スペイン紙『アス』が報じている。

 試合終盤にハムストリングを痛めたものの、すでにチェコは3人の交代枠を使い切っていたために、最後までピッチに立っていなければならなかったロシツキ。試合後には「足の状態はよくない。僕にとってのEUROが終わったのは間違いないようだ」と次戦以降の出場が難しいことを示唆した。

 それでも、35歳の主将は「前後半で全く別のゲームとなった。最初、我々は恐る恐るプレーしていたが、それを振り払えた」と述べ、「我々は負けてはいけなかった、そして最後には光が灯った試合となった」と劇的な試合展開を振り返っている。

 チームは決勝トーナメント進出をかけ、最終節のトルコ戦に挑む。そこにチェコが生んだ天才プレーヤーの姿がないとすれば、非常に寂しい限りだ。数々のケガに泣かされてきたロシツキのサッカー人生。また今回もケガによって大会を去ってしまうのだろうか。

【了】

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