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白血病で引退した36歳のペトロフ、3年ぶりに再び現役復帰へ

text by 編集部 photo by Getty Images

スティリアン・ペトロフ
現役復帰する可能性があるスティリアン・ペトロフ【写真:Getty Images】

 急性骨髄性白血病と診断され、現役引退を発表した36歳のスティリアン・ペトロフが、再び現役選手としてピッチへ戻って来るようだ。23日にイングランドリーグ2部のアストン・ヴィラの公式サイトが発表している。

 ペトロフは、2012年に行われたアーセナル戦後に急性骨髄性白血病と診断され、翌年に現役引退を発表。同年には同クラブのユースチームのスタッフに就任し、2015年からはファーストチームのスタッフに就任している。

 ブルガリアの名門CSKAソフィアでデビューしたペトロフは、セルティックに移籍すると312試合に出場し65ゴールを決めて大活躍をした。そして、その時の恩師であるマーティン・オニール監督が指揮するアストン・ヴィラへ移籍。2009年からキャプテンとなった。

 アストン・ヴィラで159試合に出場し、ブルガリア代表で109試合に出場したペトロフは、白血病との戦いで「何が地獄と似ているのかは僕には分からないが、こんな闘病生活よりも酷くはない場所であることくらいは分かる」と語っている。

 診断が告げられた翌週に絶望的な表情でスタンドから観戦していると、ペトロフの背番号と同じ数字である19分に34740人の観衆が一斉に拍手で同選手に激励を送った。そこで、同選手は引退を決意したようだ。「君たちの行為には感激させられたよ。だけど、これからは別々の道を歩んで行かなければいけない」。

 あれから3年が経ち、新指揮官に就任したロベルト・ディ・マッテオ監督がオーストリアで行われる夏季キャンプにペトロフを選手として招集した。公式戦でプレーができるかどうかは分からないが、同選手が勝者であることは間違いない。

【了】

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