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チリ、PK戦の末にアルゼンチン下しコパ連覇達成!メッシは悲願のA代表初タイトルならず

text by 編集部 photo by Getty Images

アルゼンチン チリ
2大会連続同じ組み合わせとなったコパ・アメリカ決勝はPK戦にまでもつれ込む激戦に【写真:Getty Images】

【アルゼンチン 0-0(PK戦:4-2) チリ コパ・アメリカ決勝】

 アルゼンチン代表とチリ代表は現地時間26日、コパ・アメリカ決勝戦で対戦した。

 両チームはグループステージで対戦しており、その際はアルゼンチンが2-1で勝利。さらに、このカードは昨年開催された前回大会の決勝と同じ組み合わせでもある。

 アルゼンチンが勝利すれば1993年大会以来23年ぶり、ウルグアイと並んで最多15回目の優勝となる。一方、チリが優勝すれば初優勝を遂げた前回大会に続く連覇達成となる。

 前半はカードが飛び交う大荒れの展開に。前半28分でチリのマルセロ・ディアスが早くも2枚目のイエローカードを受けて退場となり、アルゼンチンは早くも数的優位に立つ。

 しかし、それも長くは続かず。アルゼンチンは43分にマルコス・ロホがアルトゥーロ・ビダルに対するタックルによってレッドカードを提示され、一発退場となる。

 アルゼンチンはリオネル・メッシ、ゴンサロ・イグアインらがゴールに迫り、7本のシュートを放ったのに対してチリは0本と、前半はアルゼンチンが攻勢を強めたがスコアレスのまま後半へと突入する。

 チリは56分にマウリシオ・イスラがボックス外からようやくこの試合最初のシュートを放つ。アルゼンチンはメッシがドリブル突破を試みるが、ファウル覚悟のチリの守備を前にチャンスを作り出せない。

 カウンターで勝機を見出したいチリは79分にエドゥアルド・バルガスがアレクシス・サンチェスからのロングボールを受けてGKと1対1を迎えるが、セルヒオ・ロメロにセーブされてしまう。

 結局90分間でゴールは生まれず、勝負の行方は前回大会と同様にスコアレスで延長戦へともつれ込んだ。

 延長前半は99分に途中出場のエドソン・プッチのクロスからバルガスがヘディングを狙うが、これはS・ロメロが抑える。その直後にはセットプレーからセルヒオ・アグエロもヘディングで際どいシュートを放つが、今度はチリの守護神クラウディオ・ブラーボがファインセーブで危機を救った。

 延長後半に突入すると体力の限界を迎えた両チームともに攻撃の精度を欠いてしまう。120分経過しても両チームにゴールが生まれることはなく、タイトルを懸けた激戦はPK戦に委ねられた。

 PK戦の先攻はチリ。しかし、1人目のビダルのキックはS・ロメロにセーブされてしまう。さらにアルゼンチンも1人目のメッシが大きく枠を外してしまい、リードを得ることができない。

 その後はチリが全員決めたのに対してアルゼンチンは4人目のルーカス・ビリアが失敗して万事休す。

 2大会連続で同じ決勝の顔合わせとなった激戦は、PK戦の末にチリが再びアルゼンチンを下して史上4ヶ国目となる2連覇を達成した。

 バルセロナでは数々のタイトルを獲得し、バロンドールも受賞してきたメッシにとっては勝てば初めてのA代表でのタイトルとなったが、ブラジルW杯や前回大会に続いてまたも無冠に終わってしまった。

【得点者】
なし

【PK戦】
チリ:×○○○○
アルゼンチン:×○○×-

【了】

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