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イブラ、マンU加入を喜ぶ「メイウェザー対パッキャオのよう」

text by 編集部 photo by Getty Images

ズラタン・イブラヒモビッチ
ズラタン・イブラヒモビッチ【写真:Getty Images】

 マンチェスター・ユナイテッドは1日、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチとの正式契約を発表した。

 さっそくクラブ公式の『MUTV』でインタビューを受けたイブラヒモビッチは「本当に興奮している。これ以上ないくらい幸せだ。ついに完了したんだ!」とユナイテッド移籍決定を喜んでいる。

 昨季までフランス王者のパリ・サンジェルマンでプレーしチャンピオンズリーグに出場していたが、今季のユナイテッドにはその権利がない。それでもイブラヒモビッチにとって移籍の決断は「簡単」だったという。

「すべてを解決する方が難しかった。メイウェザー対パッキャオの試合のようなものさ。絶対に実現しないと言われていたのに実現した。すべてを可能にしてくれたチームやユナイテッド、モウリーニョに感謝したい」

 自身のユナイテッド移籍をボクシング界のスーパースター同士による対戦になぞらえたイブラヒモビッチは、同時にジョゼ・モウリーニョ監督への感謝を述べた。インテル時代に1年だけともに仕事をした指揮官と再会できることもプレミアリーグ挑戦を決めた理由のひとつのようだ。

「1年間だけだったが、俺たちはともに勝利し、それを楽しんだ。ジョゼと共に素晴らしい時間を過ごして、多くのことを学んだね。指導者としてだけでなく1人の人間としての彼を知ることができた。ポジティブなことしかないよ」

 そして、イブラヒモビッチとモウリーニョは互いを理解し合った理想の関係だという。

「彼は勝者であり、俺も勝者だ。俺たち2人は互いが望むものを知っている。それは勝利さ。俺たちはどこへ行こうと勝つし、ここでも勝つつもりさ」

 30代半ばに差し掛かり、インテル時代のような迫力は薄れつつあるが、スウェーデンからやってきた“巨人”の勝利への意欲は衰えを知らない。これまで所属したあらゆるクラブと同じように、ユナイテッドでも別次元のプレーで人々を驚かせてくれるはずだ。

【了】

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