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香川真司 8年前

今季の香川真司は“どっしり重たい”。ドルト躍進の鍵握るトップ下の“前へ行く”力

ボルシア・ドルトムントの新シーズンが始まった。主力が欠け、チームの再編成が必要だ。早速合流した香川真司は新しいものを感じさせた。新参者が多いなか、トップ下を担う“ニュー香川”は今季のBVB躍進の鍵を握る。(取材・文:本田千尋【デュッセルドルフ】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

主力移籍。トゥヘル監督のコンセプトに変化は?

トーマス・トゥヘル監督
トーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】

 期待と不安のプレシーズンが始まった。

 2016年7月14日から16日まで、ボルシア・ドルトムントはキッツビュールにて短期合宿を行う。キッツビュールは、オーストリアのチロル州にある避暑地である。深い山間には別荘が立ち並ぶ。

 14日に合宿地に入ったドルトムントは、早速、同日18時30分よりブンデスリーガ2部所属のFCザンクトパウリとテストマッチを行う。15日と16日の午前には公開練習が行われ、約1,100人の熱心な黄色いファンが詰め掛けた。

 そして16日の午後には、ドイツのミュンヘンに移動する。2部所属の1860ミュンヘンとのテストマッチを最後に、BVBは慌ただしい3日間を終えた。

 今季のプレシーズンで最初の短期合宿を通して、垣間見えたのは“昨季との変わらなさ”だった。一般公開された練習の内容は、普段ドルトムントのブラッケルでプレスに公開されているメニューと変わるところはない。フリーマンを活用し、ロンドを中心に据える。

 合宿に先立つ12日の会見でトゥヘルは、今季について「創造力を高め、何か新しい解決策を見つける」と語った。昨季の主軸、フンメルス、ギュンドアン、ムヒタリアンは新天地を求めて移籍した。3人を失ったことは痛手だが、嘆いてばかりもいられない。新規獲得選手で大きな穴を埋めるだけでなく、BVBの新たなスタイルを創造していく。

 一方で、トゥヘルは「再編成するまで少し時間が必要」とも付け加えた。

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