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香川真司 8年前

香川とゲッツェ、ドルト・トップ下争いで優位なのは? 最強ライバル同士の競争と共存

今季のドルトムントのトップ下は香川真司なのか、マリオ・ゲッツェなのか。現地時間15日にドルトムントは2部ザントハウゼンと対戦して3-0の勝利を収めたが、この試合では前日のバイエルン戦に出場した香川は休暇が与えられ、先発したのはゲッツェだった。いまだ調整が遅れているゲッツェだが、やがて香川にとって最強のライバルとなるかもしれない。2人は、互いに刺激しあう最高のチームメイトといえるだろう(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

香川不在のテストマッチ。ゲッツェがトップ下へ

ゲッツェ
ザントハウゼン戦で先発したマリオ・ゲッツェ【写真:Getty Images】

 最強のライバルなのか、それとも最高の仲間なのか。2016年8月15日、ボルシア・ドルトムントは2部所属ザントハウゼンとテストマッチを行った。14日のスーパーカップで、バイエルンに0-2で敗北した翌日のことである。

 よってアウェイのザントハウゼンに、バイエルン戦で先発した11人は帯同しなかった。前日にフル出場した香川真司の姿はない。ザントハウゼン戦でトップ下に入ったのは、マリオ・ゲッツェだった。

 前半をドルトムントは[4-2-3-1]でスタートする。

 【GK】バイデンフェラー
 【DF】右SBピシュチェク、右CBブルニッチ、左CBメリーノ、左SBゲレイロ、
 【MF】2ボランチにバイグルとシャヒン、右SHプリシッチ、左SHモル、トップ下にゲッツェ、
 【FW】シュールレ、である。

 スーパーカップに続いて2日連続という変則的な日程でテストマッチが組まれたが、このザントハウゼン戦は、EURO参加組など調整が遅れているメンバーのためのゲームと言えるだろう。純粋なテストマッチで、監督トゥヘルもベンチに座ったまま。コーチングエリアで指示を出したのは、一度だけだ。

 メンバーは豪華だが即席ということもあり、序盤はザントハウゼンのカウンターに手こずった。それでもゲームはドルトムントが支配する。8分、ゲレイロの左からの折り返しを、シュールレが押し込んでゴールを奪う。早い時間帯に幸先よく先制した。

 先制点をアシストしたゲレイロには、最終ラインのメリーノがロングボールを送ったように、新加入選手たちの戦術理解も進んできているようだ。

 スイス合宿中のテストマッチでは、独りよがりなドリブルに走りがちだったモルも、良いタイミングでパスを出すようになり、連携が深まってきている。52分には連動したプレッシングで、モルが相手GKのパスをカットするとそのまま2点目を奪った。

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