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原副理事長、東京五輪に向けルヴァン杯の改革示唆。若手の積極起用へ…「準備していく」

text by 編集部 photo by Editorial Staff

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ルヴァンカップの今後の方針について語った原博実副理事長【写真:編集部】

 Jリーグの原博実副理事長は31日、YBCルヴァンカップの今後の方針について語った。

 原副理事長は31日に行われたルヴァンカップ準々決勝第1戦のFC東京対アビスパ福岡が行われた味の素スタジアムを訪れ、前身のヤマザキナビスコカップから名称変更して初めてとなる試合を視察した。

 村井満チェアマンとともにリオ五輪を現地で視察し、原副理事長はグループステージ敗退の結果に終わったことへの危機感を覚えているという。そのことから、ルヴァンカップを若手選手に出場機会を与えられる場になるよう構想を練っていることを示唆した。

 25日に行われたメディアブリーフィングでも村井チェアマンが、アイデア段階であることを前置きしながら、東京五輪代表チームをルヴァンカップに参戦させる案が出てきたことを明かしている。

 試合前に取材に応じた原副理事長は、ルヴァンカップの改革案について次のようにコメントしている。

「いろんなアイデアはありますけど、もともと代表戦のあるインターナショナルマッチウィークにやるという性格上、当然若い選手や普段出場機会の少ない選手たちがこの大会でACLと同じようなカレンダーで試合をすることによって、クラブもそこで競争させたり、思い切った選手を使ってその選手がレギュラーを取ったり、そういう意味ではルヴァンカップというのは重みがあると思う」

 4年後には自国開催となる東京五輪を控えている。現状では具体的なプランは決まっていないようだが、東京五輪に向けてルヴァンカップを強化策のひとつとして考えているようだ。

「来年から、例えば東京五輪に向けて若手の強化へどのようなことができるかというのを実行委員会や意見交換会、担当者会議などもありますのでいろんなことを準備していければいいなと思います。若い選手が代表選手のいないときに出ることへの面白いアイデアがあればなとは思っています」

 リオ五輪に選出された18選手のうち多くの選手がJ1での出場機会に恵まれていなかったことを受け、村井チェアマンは「Jリーグそのものの敗北」と危機感を募らせていた。

 今年の大会は現行のレギュレーションで進んでいくが、来年からは若手選手が積極的に起用されるルールが新たに加わる可能性もありそうだ。

(取材・文:今関飛駒)

【了】

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