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遠藤、“タイのメッシ”を警戒「あのちっちゃい選手が起点になっている」

text by 編集部 photo by Dan Orlowitz

遠藤航
3日の練習中の遠藤航【写真:ダン・オロウィッツ】

 日本代表は4日、タイ・バンコク市内で6日のタイ代表戦に向けた練習を行った。

 UAE戦は出場機会のなかった遠藤航。チームは初戦を落としたが、「選手も負けて切り替えていこうという話はした。練習の雰囲気も緊張感があるし」と印象は悪くないようだ。

 タイについてはサウジアラビア戦を中心に「昨日も今日も映像を見た」。そして、“タイのメッシ”の異名をもつチャナティップに注意を向けた。

「フィジカル的にタイトに来る選手がいたり、走れる選手がいたり、結構身体能力の高さを使いながらサッカーを進めていく印象がある。18番かな、あのちっちゃい選手が起点になっているという話は(ヴァイッド・ハリルホジッチ)監督からもあったし、そこは警戒するポイントなのかなと思う」

 日本がボールを支配することが予想され、遠藤も「タイは基本的にはブロックを敷きながら守備をしてくるのかなと思う」と話す。だが、「監督の予想では相手はホームだし、立ち上がりは前から来るんじゃないかという話はあった」という。

 遠藤には、リオデジャネイロ五輪予選での厳しい戦いを勝ち抜いてきた経験がある。それでも「最終予選ならではの緊張感はある」と、また違った難しさを感じているようだ。

「クオリティはA代表になればまた一段階高いものがあると思う。よりひとつのミスとか、ここは厳しくいかなきゃいけないというところとか、1個1個のプレーの判断をしっかりしないと失点する確率は上がってしまう。それでも慎重になりすぎてもよくないところもあるので、攻めに行くところとボールを動かすところの判断はしっかりしていきたい」

 アジアを勝ち抜く難しさは、本田圭佑も香川真司も長谷部誠も知っている。だが、遠藤をはじめとするリオ五輪メンバーの皮膚感覚は最も新しい。ピッチに立てば、遠藤もチームの勝利のために全身全霊を尽くして戦うはずだ。

(取材:植田路生【バンコク】)

【了】

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