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ファーガソン氏、クロップに問題指摘「プレス戦術がEL決勝の敗因に」

text by 編集部 photo by Getty Images

ユルゲン・クロップ
リバプールのユルゲン・クロップ監督【写真:Getty Images】

 元マンチェスター・ユナイテッド監督のサー・アレックス・ファーガソン氏は、リバプールが昨シーズンのヨーロッパリーグ(EL)決勝で敗れた原因はユルゲン・クロップ監督の戦術にあったと指摘している。14日付の英メディア『スカイ・スポーツ』が伝えた。

 昨シーズン途中からリバプールを率い始めたクロップ監督は、就任1年目にしてチームをEL決勝にまで導いた。だが決勝では前半にFWダニエル・スタリッジのゴールで先制しながらも後半に3点を奪われ、前年まで大会2連覇中だったセビージャに3連覇を許す結果に終わっている。

 クロップ監督の戦術の代名詞である積極的なプレッシングへの固執が、セビージャの逆転に繋がったとファーガソン氏は考えているようだ。欧州サッカー連盟(UEFA)のテクニカルアドバイザーを務める同氏は、UEFAのELテクニカルレポートの中で次のように述べた。

「前半のセビージャはリバプールのタックルや思い切りの良いプレーに苦しんでいたが、後半のリバプールはエネルギーがなくなってしまい、ボールに到達することができなかった。中盤のスペースはより大きくなった。私は、シーズンを通してボールへのプレスを続けられるチームを見たことがない」

 それでもファーガソン氏は、熱狂的なサポーターを持つリバプールにとってクロップ監督は適任だという考えも述べている。「彼はファンを受け入れ、ファンは彼をサポートしている。彼がタッチライン際で見せてきた熱意やエネルギー、パーソナリティーによるものだ。両者の組み合わせはぴったりだと思う」と語った。

 クロップ体制で2シーズン目を迎えたリバプールは、プレミアリーグ開幕から4試合で2勝1分け1敗を記録し6位に位置している。今季は欧州の舞台で戦うことはできないが、クロップ監督は国内での戦いでファンの期待に応える結果を出したいところだ。

【了】

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