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U-16森山監督、序盤劣勢も勝利を確信「相手が緩んだらこっちが生きるのはわかっていた」

text by 編集部 photo by Hiroyuki Sato

森山
U-16日本代表の森山佳郎監督【写真:佐藤博之】

【日本 8-0 キルギス AFC U-16選手権インド2016】

 U-16日本代表は19日、AFC U-16選手権のグループステージ第2戦でキルギスに8-0で大勝を収め、大会2連勝を飾った。

 しかし、序盤は大勝の匂いが全くしない危うい展開だった。日本は基本的なプレーでミスが多く、キルギスに何度もチャンスを作られてしまう。攻撃も30分までシュート0本に抑えられて苦戦した。

 日本の森山佳郎監督は試合後「30分くらいまでは押し込まれて、いつ失点してもおかしくないようなシーンもあった」と危ういゲーム運びを認めた。それでも「相手が緩んだらこっちが生きるというのは最初からわかっていた」と勝利を確信していたという。

 結果的に34分の棚橋尭士のゴールを皮切りに8得点。一気に畳み掛けられたキルギスの選手達の心が折れ、勝利がほぼ決まった後もペースを落とすことなく攻め続けてベトナム戦に続く大勝となった。

 グループ内で2連勝しているのは日本だけで、決勝トーナメント進出は濃厚となっている。だが、それだけでU-17W杯出場は決まらない。森山監督は「一戦一戦大事に戦っていきながらチームが成長していく。次も本当に今から準備がスタートしたと思うので、しっかりいい準備をしたい」と、22日のオーストラリア戦必勝を誓った。

 決勝トーナメントではイランやUAEといった中東の強豪と戦わなければならない。初戦に敗れているとはいえオーストラリアも難敵に違いない。すでに1敗しているため全力でぶつかってくる。そんな相手をどのように攻略するか、森山監督にとってはマネジメント力の見せどころだ。

【了】

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