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埼玉スタで生まれ続ける劇的ドラマ。山口決勝ゴールはまたも”後半アディショナルタイム弾”

text by 編集部 photo by Shinya Tanaka

山口蛍
イラク戦でゴールを決めた山口蛍【写真:田中伸弥】

 10月6日に埼玉スタジアムで行われた2018年ロシアW杯アジア最終予選のイラク戦では、後半アディショナルタイムに山口蛍が劇的ゴールを決めて2-1の勝利をおさめた日本代表。ドラマティックな展開で、思わずヴァイッド・ハリルホジッチ監督も喜びを爆発させていた。そんな劇的な幕切れは過去に埼玉スタジアムで数回起きている。

 W杯アジア予選の埼玉スタジアムで行われた試合の日本のゴールだけで見ると、まず2004年のオマーン戦で久保竜彦が決めた得点。後半アディショナルタイムに相手選手がヘディングでクリアしようとしたところ、日本の選手に当たり、そのこぼれ玉が久保の足元へ。相手GKの位置を確認して冷静にゴールに流し込んだ。

 また、2005年の北朝鮮戦では、相手GKが弾いたボールが日本の選手に当たり、そのこぼれ玉を大黒将志がゴールに押し込んで劇的な勝利を飾っている。2011年も同じく北朝鮮戦で、ショートコーナーからボールを繋ぎ、右サイドからあげたクロスを吉田麻也がヘディングシュートでゴールに叩き込んでいた。

 2013年のオーストラリア戦では、後半アディショナルタイムに本田圭佑がPKをしっかりと決めて、1-1の引き分けにもちこんでいる。この結果により、日本のブラジルW杯出場が決定していた。このように、埼玉スタジアムでは数回ドラマティックな展開を生み出している。イラク戦で決めた山口の劇的ゴールに続き、この”伝説”は今後も続くのだろうか。

【W杯アジア予選の埼玉スタジアムで生まれた”日本の劇的ゴール”】
2004年 オマーン戦(久保竜彦)0-0→1-0
2005年 北朝鮮戦(大黒将志)1-1→2-1
2011年 北朝鮮戦(吉田麻也)0-0→1-0
2013年 オーストラリア戦(本田圭佑)0-1→1-1
2016年 イラク戦(山口蛍)1-1→2-1

【了】

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