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オーストラリアの”高さ”対策にオランダでの経験を活かしたい太田宏介

text by 編集部 photo by Getty Images

太田宏介
日本代表の太田宏介【写真:Getty Images】

 11日に行われるロシアW杯アジア最終予選のオーストラリア戦に向けて、日本代表のDF太田宏介は、欧州で培ってきた経験を活かしてチームに貢献することへの意欲を見せている。

 日本代表は6日に行われたイラク戦に2-1の勝利を収め、最終予選での成績を2勝1敗として6大会連続のW杯出場に望みを繋いだ。11日に対戦するオーストラリアは高さをひとつの大きな武器としているが、太田のプレーしているオランダ・エールディビジにも長身の選手は多い。対策のイメージを立てやすいということもあるだろうか。

「オランダとオーストラリアとではまた変わってくると思いますけど、オランダの場合は本当に1トップに背の高い選手を置くことが多い。そういう選手はヘディングオンリーな選手が多いけど、やっぱりそこにスペシャルな力を持っていて、ポイントで合わせる力もある」と太田はオランダの長身FWについてコメント。「普段から外国人選手とやっている感覚というのは、外に出なければ分からないことだし、しっかり良いイメージを持って準備することが大事かなと思います」と意気込みを口にした。

 今回の最終予選の全3試合に先発して2ゴールを記録しているオーストラリア代表FWトミ・ユリッチは、昨季エールディビジのローダでプレーしており、太田にとってはよく知っている選手。高さもあるが、「足元もあるイメージがあるし、ドリブルからの得点というのも見ているので、もっと柔軟なんだろうなというイメージは持っています」と警戒している。

 酒井宏樹が出場停止となり、サイドバックの人数が減ることで、太田にも出場のチャンスが巡ってくる可能性があるかもしれない。出場した場合のプレーへのアプローチとしては、「まずはゼロで抑えることが最低条件」と守備面を強調しつつ、「オーバーラップの回数というよりタイミングをしっかり見計らって決定機をつくれれば、それが一番いいと思う。僕はそこが長所だと思うので」と攻撃面の貢献にも意欲を見せた。

 イラク戦では引いた相手に対してサイドからなかなか攻撃の形をつくることができなかったが、「オーストラリアはホームだし、どういう形で出てくるかは分からない」と太田。「長身の選手ほどボールウォッチャーになることが本当に多いから、ニアを越した後ろとか、GKとDFの間とか、日本人ならではのスピードを活かしたクロスやアーリークロスだったりを入れられればいいと思います」とサイドからの攻撃のイメージを語っている。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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