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ベイル、W杯予選で”秘密兵器”を披露。監督も「知らなかった」と驚き

text by 編集部 photo by Getty Images

ガレス・ベイル
ウェールズ代表のガレス・ベイル【写真:Getty Images】

 レアル・マドリー所属のウェールズ代表FWガレス・ベイルが、ワールドカップ予選の試合で”秘密兵器”を披露した。試合後にエースの貢献を称賛したクリス・コールマン監督のコメントを6日付の英紙『ミラー』が伝えている。

 現地時間6日に行われたロシアW杯欧州予選のオーストリア対ウェールズ戦は2-2のドローに終わった。ウェールズのエースであるベイルはチームの2得点両方に絡んでいる。1点目は左サイドの突破から、MFジョー・アレンのゴールに繋がるクロスを入れたが、2点目はより意外な形での貢献だった。

 1-1に追いつかれて迎えた前半終了間際、ウェールズが相手陣内左サイドでスローインを獲得すると、ベイルがここからロングスローを入れる。オーストリアのゴール前は混乱に陥り、DFのオウンゴールが誘発された。試合は後半にオーストリアが再び追いつき、勝ち点1を分け合う結果に終わっている。

 コールマン監督は、「ベイルとは4年か5年一緒に仕事をしてきたが、彼にはロングスローもあると聞いたのは初めてだった」とコメント。「だが、うまくいったね。オーストリアはガレスのああいうプレーを予想はしていなかったと思うよ」と、エースの新たな武器が生んだゴールを喜んだ。

 実際には、ベイルはサイドバックとしてプレーしていたトッテナム時代や、昨シーズンのバルセロナとのクラシコなどでもロングスローを披露していた。だがドリブル突破や直接FKなど他に得意とするプレーと比べればノーマークであった可能性は高く、相手としては虚を突かれてしまった形かもしれない。

 今夏のEURO2016で準決勝進出と躍進したウェールズは、1958年大会以来60年ぶりとなる悲願のW杯出場を目指す。2試合を終えて1勝1分けで勝ち点4を獲得しており、次は9日にホームでジョージアと対戦する。

【了】

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