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ハメス、スペイン帰還。無駄に終わった、6日間、22,363kmの旅

text by 編集部 photo by Getty Images

ハメス・ロドリゲス
レアル・マドリーのハメス・ロドリゲス【写真:Getty Images】

 レアル・マドリーは、負傷中のMFハメス・ロドリゲスが1分もプレーすることなく、ただ長距離移動のために6日間もムダに費やしてきたことに疑問を抱いているようだ。9日、スペイン紙『アス』が報じている。

 ハメスは、現地2日のエイバル戦のウォーミングアップ中、左足ふくらはぎに重度1の負傷をした。そうした状態の中で、ワールドカップ南米予選を控えるコロンビア代表は、ハメスを強行招集し、マドリーもFIFAの規定に沿い、代表チームドクターのカルロス・ウジョア医師の元へハメスを送り出した。

 マドリードから、試合会場のパラグアイの首都アスンシオンに飛んだハメスは、同地で理学療法、超音波治療、酸素カプセルの使用など、劇的な回復を促す治療を行ったが、結局パラグアイ戦を欠場。しかし、次戦のウルグアイ戦でのハメスの出場を信じる代表スタッフは、ハメスを解放せずに、試合会場となるコロンビア・バランキージャへと同行させた。

 しかし、試合3日前となった8日にようやく代表からの離脱が認められ、バランキージャから首都ボゴタへ移動し、9日(日)マドリードへと戻ってきた。こうしてハメスは、この期間1分もプレーすることなく、計4本のフライト、22,363kmをただ移動しただけになった。

 同紙では、こうして再びマドリーの医療チームに引き渡されることになったハメスを巡る一連の処遇に対し、マドリーも、ジネディーヌ・ジダン監督も理解に苦しむ論争となると言及している。

【了】

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