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サッカー人気、野球との差はやや縮小も代表ファンは減少続く。調査結果発表

text by 編集部 photo by Getty Images

日本代表サポーター
日本代表のサポーター【写真:Getty Images】

 株式会社マクロミルおよび三菱UFLリサーチ&コンサルティング株式会社は、共同企画「2016年スポーツマーケティング基礎調査」の結果の速報版を20日に発表した。日本におけるスポーツの市場規模や、スポーツ・チーム・選手ごとの人気の推移などが調査されている。

 調査は15歳から69歳の男女1000名ずつ、計2000名を対象として行われた。全体的な傾向としては、スポーツへの関心を持つ人の割合やスポーツ参加の市場規模、スタジアム観戦やスポーツメディア関連の支出額などはいずれも昨年より減少しており、スポーツ市場が縮小傾向にあるという調査結果となっている。

「最も好きなスポーツ」では野球が調査開始以来13年連続の1位という結果となり、サッカーは例年同様の2位。「最も好きなスポーツ」では野球が14.9%に対してサッカーが10.8%、「よく観るスポーツ」では野球が31.9%に対してサッカーが27.9%だが、どちらも野球とサッカーの差は昨年に比べて縮まっている。

 日本代表のファンは3017万人で、昨年の3222万人から減少。南アフリカW杯での躍進やアジアカップ優勝で大きく人気が高まった2011年(4717万人)をピークに、減少傾向が続いている。一方で、なでしこジャパンのファンはさらに大幅に減少。2011年女子W杯優勝で男子の代表に迫る人気爆発を見せたあと、過去3年間は同程度の水準で推移していたが、リオ五輪出場を逃した影響か昨年の2305万人から1386万人へと大きくファン数を減らした。

 一方、Jリーグチームのファンも調査開始以来の減少傾向が続いていたが下げ止まり、昨年の924万人に対して今年は939万人と微増している。男女のサッカー代表チームとプロ野球がいずれもファン人口を減らす中で唯一の増加となった。

「好きなスポーツ選手」ではイチローが13年連続の1位となり、5位以内にサッカー選手のランクインはなし。2013年に香川真司が5位に入って以来、3年連続でランクインを逃している。 4年後の東京オリンピックで最終聖火ランナーに適任だと思う選手としては、陸上の高橋尚子氏、水泳の北島康介氏に続いて、元なでしこジャパンの澤穂希氏が3位に入った。6位には元男子日本代表の中田英寿氏もランクインしている。

【了】

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