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名将リッピが中国代表監督就任。苦境のW杯予選で奇跡の挽回狙う

text by 編集部 photo by Getty Images

マルチェロ・リッピ
中国代表監督に就任したマルチェロ・リッピ氏【写真:Getty Images】

 中国サッカー協会(CFA)は22日、代表チームの新監督にイタリアのマルチェロ・リッピ氏の就任が決定したことを発表した。

 現地時間11日に行われたロシアW杯アジア最終予選のウズベキスタン戦に敗れたあと、中国代表を率いていたガオ・ホンボ監督は辞任。後任監督として、中国スーパーリーグ(CSL)の広州恒大でも実績を残した68歳の名将にチームが委ねられることになった。

 リッピ氏は、来季から広州恒大の監督に復帰することが合意に達したとも以前に報じられており、中国代表との兼任の可能性もあるのではないかとみられていた。だが広州恒大はクラブ公式サイトで声明を出し、8月3日にリッピ氏と合意に達していたことを認めた上で、その合意を解除したことを明らかにしている。

 母国イタリアのビッグクラブで成功を収めたリッピ氏は、2004年にイタリア代表監督に就任し、2006年ドイツW杯ではチームを24年ぶりの世界制覇へと導いた。2012年5月から2年半は広州恒大の監督を務め、CSLでの3年連続優勝に加えて、2013年にはクラブ初のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)優勝も成し遂げている。

 中国代表はロシアW杯最終予選のグループAで4試合を終え、1分け3敗でわずか勝ち点1。2002年日韓大会以来2度目の本大会出場は絶望的な状況となっているが、名将を迎えて奇跡の追い上げを見せることはできるのだろうか。11月15日にホームで開催されるカタール戦がリッピ新監督の初陣となる。

【了】

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