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香川、久々先発も地元紙は軒並み最低評価「司令塔と思われた選手」

text by 編集部 photo by Getty Images

香川真司
香川真司【写真:Getty Images】

 ボルシア・ドルトムントは現地時間22日、ブンデスリーガ第8節で最下位インゴルシュタットと対戦し3-3で引き分けた。

 香川真司は直前の体調不良によって出場は難しいかと思われていたが、無事先発メンバーに名を連ねた。リーグ戦では開幕戦以来のスタメン入りとなり73分までプレーしている。

 しかし、地元メディアの評価は辛辣だ。有力紙『ビルト』を始め、『ルール・ナハリヒテン』や『WAZ』も揃って香川にチーム内最低点を突きつけている。

『ビルト』は香川に対しロマン・ヴァイデンフェラーやマルク・バルトラ、パク・チュホといった3失点を喫した守備陣と同じ、チーム最低点の「5」(ドイツでは「1」が最高で数字が大きくなるほど評価が低くなる)を香川につけている。

 ドルトムントの他の選手たちもほとんどが「4」と評価され、後半アディショナルタイムに劇的同点ゴールでチームを救ったクリスティアン・プリシッチのみ「3」が与えられている。

 地元紙『ルール・ナハリヒテン』も香川に「5」をつけた。これもバルトラやパク・チュホと並ぶチーム最低点となっている。寸評では「司令塔と思われた選手はゲームを支配下に置けなかった。ツヴァイカンプフ(1対1)でほぼ毎回敗れた」と攻撃面で貢献度が低かった点を酷評している。

 同じく『WAZ』も香川の評価は「5」だ。ここでもバルトラやパク・チュホと同等の最低評価を受けている。寸評でも「この日本人にインゴルシュタット戦は難しすぎた。攻撃的MFとして決定的なアクションはなく、不十分」と求められたプレーをこなせなかった香川をこき下ろしている。

 負傷者続出で出場機会を得ている香川だが、このままの出来では離脱者が復帰してきた時に再び居場所を失う可能性が高まっていくばかりだ。悩める日本の10番は逆境をいかにして乗り越えるか、正念場を迎えている。

【了】

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