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ペップ、バイエルンから愛弟子引き抜きか。左サイド強化を狙う

text by 編集部 photo by Getty Images

べるなと
バイエルン・ミュンヘンのファン・ベルナト【写真:Getty Images】

 マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、古巣バイエルン・ミュンヘンから愛弟子の引き抜きを狙っている。スペイン紙『アス』が報じた。

 今季からシティで指揮を取っているグアルディオラ監督は、リーグ首位に立っていてもチームの出来に満足していないようだ。特に左サイドバックを不安視しているという。

 現在レギュラー格のアレクサンダル・コラロフは攻撃面で抜群の貢献度を誇るものの、守備にはいくらか不安が残る。控えのガエル・クリシは今季末で契約満了を迎えるだけでなく31歳という年齢からこれ以上の成長は望めない。

 そこでバイエルン時代に重用した愛弟子的存在の、スペイン代表DFファン・ベルナトの獲得を検討していると『アス』紙は伝えている。同選手はグアルディオラ監督の希望で2014年にバレンシアからドイツへ渡り、3シーズン目を迎えている。

 しかし、カルロ・アンチェロッティ監督就任以降は厳しい立場に置かれている。グアルディオラ監督の下では中盤でプレーすることの多かったダビド・アラバが今季は本来のポジションである左サイドバックに戻っており、ベルナトは控えに降格してしまった。

 グアルディオラ監督は自らが中盤にコンバートしたアラバの獲得を望んでいたとも言われているが、高額すぎてシティでも手を出せず、移籍金2250万ユーロ(約26億円)と手頃な評価額のベルナトに狙いを変えた。

 3バックにも4バックにも対応でき、豊富な運動量でアップダウンを繰り返す左サイドのスペシャリストはシティの新たな戦術オプションになりうる。攻撃力と左足の正確なキックが持ち味のコラロフとは違った特徴を持っており、さらに23歳と若いベルナトはクラブの将来のためにも貴重な存在だ。

 バイエルンで出場機会を得られない状況が続けば、環境を変える決断も当然選択肢に入ってくるだろう。そうなれば恩師であるグアルディオラ監督の誘いを断るのは難しいかもしれない。

【了】

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