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ワトフォードのオーナー、書簡偽造疑惑で調査対象に。クラブは勝ち点剥奪の可能性も

text by 編集部 photo by Getty Images

ワトフォード
調査対象にされているワトフォード【写真:Getty Images】

 プレミアリーグのワトフォードのオーナーであるポッツォ・ファミリーが、イングランド・フットボール(EFL)に偽の銀行保証を使用した偽造書類を提出したとする疑惑で、EFLが調査を開始した。場合によっては、ワトフォードには罰金や勝ち点剥奪の処分を言い渡される可能性もあるという。25日付の伊紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』を含む複数紙が報道している。

 ワトフォードは、2部リーグに所屬していた2014年にイタリアのウディネーゼのオーナーであるジャンパオロ・ポッツォ氏から息子のジーノ・ポッツォ氏へ全経営権が移行した。その時に世界最大級のメガバンクであるHSBCホールディングスの書簡を偽造したと報じられている。

 英紙『デイリー・テレグラフ』は、HSBCのロゴが入った疑惑とされている書簡をウェブサイト上で公開。同書簡は、クラブの全経営権を掌握するジーノ・ポッツォ氏には十分な資金があることを証明する証拠としてワトフォードが2部リーグに所屬していた2014/2015シーズンが開始する少し前にEFLに提出したものだとされている。

 EFLは、「当該クラブは正式にEFLによって連絡を受け、完全な書類を提出するよう求められている。返答を受け取り次第、規定に従って措置や制裁を検討することになる」と調査を開始したことを報告。万一違法であることが確認された場合には、9試合を終えて勝ち点12で9位に付けているワトフォードは罰金や勝ち点剥奪の処分を言い渡される可能性もあるという。

 これを受けてワトフォードの幹部は、「現在調査中だ。調査が終わる前にコメントをすることは不適切であるように思える」と返答している。

【了】

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