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中国代表監督就任のリッピ、”奇跡”のW杯出場目指す「サッカーに不可能はない」

text by 編集部 photo by Getty Images

マルチェロ・リッピ
中国代表のマルチェロ・リッピ監督【写真:Getty Images】

 中国代表の新たな指揮官に就任したマルチェロ・リッピ監督は、絶望的な状況からのW杯予選突破を諦めてはいない。就任会見で意気込みを述べたとして、28日付の伊紙『コリエレ・デッロ・スポルト』が伝えている。

 ロシアW杯アジア最終予選のグループAを戦っている中国だが、4試合を終えて1分け3敗で勝ち点わずか1。今月11日のウズベキスタン戦に敗れたあとガオ・ホンボ前監督が辞任し、後任としてイタリアの名将リッピ氏を迎えることが22日に発表された。

「現時点では困難に見える何か、おそらく不可能にも見える何かを試してみるために、私もスタッフもすぐに仕事に着手する」とリッピ監督は会見でコメント。「サッカーに不可能なことは何もない。やれるかどうかは分からないが、我々は全力を尽くす」と諦めない姿勢を強調している。

 2006年に母国イタリアを24年ぶりのW杯優勝に導いた老将は、中国では広州恒大を率いて中国スーパーリーグ(CSL)やAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇を成し遂げた実績がある。「今回の合意に達することができて嬉しい。私とスタッフが評価されていることはいつも感じていたし、いつかここに戻ってくることは常に頭にあった。中国は素晴らしい国だ」と就任に際して喜びの言葉を発している。

 6チームで構成される最終予選グループAで最下位に沈む中国は、W杯出場権を得られる2位と8ポイント差。プレーオフに残ることができる3位にも6ポイント差をつけられている。まずは11月15日に行われるホームでのカタール戦で初勝利を挙げることが新監督の目標となる。

【了】

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