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ハリル、初招集の20歳井手口に攻撃的役割を期待「前に行けるクオリティーがある」

text by 編集部 photo by Getty Images

井手口陽介
ガンバ大阪の井手口陽介【写真:Getty Images】

 日本サッカー協会(JFA)は4日、オマーン代表との国際親善試合およびロシアW杯アジア最終予選のサウジアラビア戦に向けた日本代表メンバーを発表した。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、初招集となった20歳のMF井手口陽介に攻撃面での貢献を特に期待していると会見で述べた。

 ガンバ大阪に所属する井手口は、同クラブのユースから昨年トップチームに昇格。2年目の今シーズンは大きく出場機会を増やし、特にJ1セカンドステージの後半戦に入ってからは定位置を確保して活躍を見せてきた。ハリルホジッチ監督は井手口を「非常に面白い選手」と称賛し、以前から追跡していた選手の一人だと話している。

 特に指揮官が井手口に期待しているのは、中盤で攻撃的な役割を担うことだ。今回のメンバーに招集した長谷部誠や永木亮太がプレーを「コントロールするイメージ」であるのに対し、「前に行けるクオリティー」を持った井手口や山口蛍には彼らと補完し合う存在として、より「オフェンシブに働きかける」ことを求めるという考えを語った。

 井手口は3日に行われたJ1最終節川崎フロンターレ戦でのゴールも含めて、リーグ戦の直近6試合で4ゴールと高い得点力を発揮している。10月のイラク戦では後半アディショナルタイムに山口が値千金の決勝ゴールを奪ったが、ハリルホジッチ監督は井手口についても「得点も取れる選手」だとして、同様の貢献を期待する様子を見せた。「ボールを奪うところも、フィジカルも伸びている」「奪ってからの繋ぐパスも、背後へのパスも本当にいい」と、得点力以外の部分にも賛辞を送っている。

 日本代表は、11日にカシマスタジアムでオマーン代表と対戦。15日には埼玉スタジアムにサウジアラビア代表を迎え、W杯予選突破に向けた重要な一戦に臨む。

【了】

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