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サウジ戦は“25人の力”が重要に。ハリル監督「交代で入る選手がリザーブではない」

text by 編集部 photo by Getty Images

ハリルホジッチ
日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督【写真:Getty Images】

 日本代表は15日、ロシアワールドカップアジア最終予選でサウジアラビア代表と対戦するが、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督が試合の前日会見に出席して意気込みを述べた。

 11日に行われたオマーン代表とのテストマッチでは、大迫勇也や齋藤学らが先発し、永木亮太や久保裕也といった新戦力がA代表デビューした一方で、本田圭佑は途中交代、香川真司は負傷で試合を見送るなど、これまで代表を支えてきた選手の立場が揺らぎつつある。

 香川や本田のコンディション面について聞かれたハリルホジッチ監督は、苦笑いを浮かべながら次のように答えた。

「様々な決断をしなければならない。情報はダイレクトにやってくる。何人かはかの選手はプレー回数を増やしてほしい。彼らはロボットではないから、トップパフォーマンスにはならない。けがもあるからトレーニングをしながら治療をして、ディスカッションもした」

 オマーン戦は25人が登録された一方で、サウジアラビア戦は公式戦のため23人しか登録することができず、2人が外れることとなる。しかし、ハリルホジッチ監督は交代選手も含めて“25人の力”が重要になると強調している。

「チームとは11人の先発で決まるものではない。サウジアラビア代表は毎試合で最後に勝つ。それは交代で入ってきた選手のおかげでもある。彼らが違いを生む。我々には25人選手がいて、先発にはよりよい選手が入る。交代で入る選手がリザーブではない。ジョーカーとして、戦術的な、よりよい結果で試合を終えるためのチョイスである。トップパフォーマンスではない選手はいますし、何人かの選手がプレー回数を増やすべきなのかというのは変わらない」

 日本代表がサウジアラビア代表に勝利した場合、同節に行われるオーストラリア代表の試合結果次第では首位に立つ可能性がある一方で、敗れれば本大会出場が遠のく大一番でもある。

(取材:植田路生、文・構成:編集部)

【了】

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