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元J2得点王のケンペス、航空機墜落事故で死亡。かつて所属したC大阪と千葉が発表

text by 編集部 photo by Dan Orlowitz

ケンペス
ジェフ千葉時代のケンペス【写真:ダン・オロウィッツ】

 J2のジェフユナイテッド市原・千葉とセレッソ大阪は30日、クラブ公式サイト上に「ブラジル1部リーグ所属シャペコエンセ 墜落事故に関するすべての方へ」と題したリリースを掲載し、かつて所属したFWエヴェルトン・ケンペスの死亡を発表した。34歳だった。

 Jリーグで3シーズン戦った後、母国ブラジルへ戻ってプレーしていたケンペスは全国選手権1部のシャペコエンセの一員としてコパ・スダメリカーナ決勝第1戦の開催地コロンビアへ向かう途中で、乗っていた航空機の墜落事故に巻き込まれ死亡したと報じる現地メディアもあった。

 千葉の前田英之代表取締役は「ケンペス選手は当クラブにおいて通算77試合に出場。38得点(リーグ・昇格プレーオフ・天皇杯含む)をあげジェフの勝利に大きく貢献。在籍1年目にはJ2リーグ得点王にも輝くなど大変輝かしい功績を残されました。彼の活躍を改めて称え、ご冥福をお祈りいたします」と追悼の言葉を述べている。

 2012年シーズンにC大阪のキャプテンを務めた藤本康太も「まずは嘘であって欲しいと思っていたし、言葉にするのが難しいです。外見は怖さがありましたが優しくて、真面目でチームのために自分を犠牲にできる選手でした。大阪ダービーでケンペス選手が得点して決めたのが一番頭に残っています。当時一緒にやっていた選手たちと心配していたしやりきれない気持ちです」と故人を悼んだ。

 ケンペスは2012年に来日してセレッソ大阪でプレーした後、2013年から2014年の2年間を千葉で過ごした。千葉での1年目にはリーグ戦38試合出場22得点という成績を残してJ2得点王に輝き、温かみ溢れる人柄でファンから愛される存在だった。

【了】

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