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香川真司 7年前

ドルトムント、脱し切れていない「ブンデスの中位」という本質。香川、ゲレイロ欠場で失う中盤の創造性

12月3日ボルシア・ドルトムントはボルシアMGと対戦する。前節のフランクフルト戦後、トゥヘル監督はチームのパフォーマンスを批判。ハンブルガーSVの酒井高徳は「ブンデスの中位と変わらない」とドルトムントについて話している。本質的にドルトムントは「ブンデスの中位」という域を脱し切れていない。そこから脱却するための試金石となるのが今節のボルシアMG戦だ。(取材・文:本田千尋【ドルトムント】)

text by 本田千尋 photo by Getty Images

変わらない「ブンデスの中位」クラスという本質

トーマス・トゥヘル
ドルトムントのトーマス・トゥヘル監督【写真:Getty Images】

 上位に食い込めるか。2016年12月3日のブンデスリーガ第13節、ボルシア・ドルトムントはホームでボルシア・メンヘングラッドバッハと戦う。

 前節アイントラハト・フランクフルトに1-2で敗れ、試合後の会見でのトーマス・トゥヘル監督のチーム批判が波紋を呼んだドルトムント。トゥヘルはチームのパフォーマンスを「技術、メンタル、意欲、全てが不十分だった」と断罪した。

 思い起こされるのは、ちょうど一ヶ月前、11月5日の対ハンブルガーSV戦の試合後に酒井高徳が「僕の知っているここ数年のドルトムントの中では、これだったらブンデスの中位とそんなに変わらない」と語ったことだ。

 酒井は目の前のドルトムントに、これまで対戦した時のような脅威を感じなかった。結果は2-5での大敗だったが、HSVの自滅と言ってもよく、オーバメヤンという個にやられた。酒井はそう振り返った。

 確かに19日のバイエルン戦は1-0で会心の勝利を収め、22日のCLレギア・ワルシャワ戦は8-4と大勝した。しかし、バイエルン戦では特化した戦術がハマったこと、レギア戦は消化試合だったことを考えると、それは特殊な2連勝だったとも言える。そこでフランクフルト戦を踏まえれば、「ブンデスの中位」クラスという本質は、そのまま変わっていないのではないだろうか。

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