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ラウドルップの英クラブ解任は”汚職疑惑”によるものだったと暴露

text by 編集部 photo by Getty Images

ミカエル・ラウドルップ
元スウォンジー・シティのミカエル・ラウドルップ監督【写真:Getty Images】

 ミカエル・ラウドルップ氏が2014年にスウォンジー・シティ監督を解任されたのは、選手獲得に絡む“汚職“を行っていると疑われたことが原因だったのだという。同氏の母国デンマークのメディア『ポリティケン』が、「フットボール・リークス」による暴露を伝えている。

 プレミアリーグのスウォンジーを率いていたラウドルップ氏は、2014年2月に解任された。前年にはリーグカップを制し、クラブに初の主要タイトルをもたらしていたが、2013/14シーズンは不振に陥っていた。

 だが、解任の理由は成績以外にもあったようだ。明かされた内容によれば、ラウドルップ氏の代理人がスウォンジーの選手獲得を通して利益を得ていたことに関し、クラブは同氏が不正を行っている疑いを抱いていたとのことだ。

 ラウドルップ氏の代理人バイラム・トゥトゥムル氏は、スウォンジーが獲得した選手7人の取引を通じて、3200万デンマーク・クローネ(約4億9000万円)相当の利益を得ていたとされている。

 スウォンジー幹部がラウドルップ氏解任後にイングランドの監督協会に送付した文書には次のように記されているという。「クラブはラウドルップが、バイラムが取引に関与しない選手をチームに加えることを望んでいないのではないかと疑っていた。選手の取引がクラブに不利益をもたらしたのか、そこにどの程度ラウドルップが関わっていたのかを調査中だ」

 だが、スウォンジーは結局2014年5月までに不正の証拠を確認することはできず、契約に定められていた補償金をラウドルップ氏と代理人に支払うことで合意したとのことだ。

 ラウドルップ氏はスウォンジーに解任されたあと、カタールのレフウィヤを指揮。現在は同じくカタールのアル・ラーヤンで監督を務めている。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督の就任前には、日本代表の新監督の有力候補にも挙げられていた。

【了】

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