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墜落事故被害のシャペコエンセ、来夏の来日が正式決定。スルガ銀行杯で浦和と対戦へ

text by 編集部 photo by Getty Images

スルガ銀行
来年のスルガ銀行チャンピオンシップはシャペコエンセと浦和が対戦する【写真:Getty Images】

 日本サッカー協会(JFA)と南米サッカー連盟(CONMEBOL)は16日に都内で記者会見を開き、来年8月に開催されるスルガ銀行チャンピオンシップ2017に、ブラジルのシャペコエンセが出場することを発表した。

 同クラブは、2016年シーズンのルヴァンカップ優勝チームである浦和レッズと埼玉スタジアムで対戦する。

 シャペコエンセは、今年11月に南米コロンビアで発生した飛行機墜落事故によって搭乗していた選手や監督、スタッフの多くが犠牲となっている。

 犠牲者の中には、ケンペス(元千葉、元C大阪)、アルトゥール・マイア(元川崎F)、チエゴ(元京都)、カイオ・ジュニオール監督(元神戸監督)といったかつてJクラブに所属していた人物も含まれていた。

 来年で10度目の開催となるスルガ銀行チャンピオンシップは、ルヴァンカップ(旧名称:ヤマザキナビスコカップ)とコパ・スダメリカーナの優勝チームが日本で対戦する大会である。

 今回発生した墜落事故は、シャペコエンセがコパ・スダメリカーナ決勝へ向かう途中で起きたものであったため、CONMEBOLは同大会の優勝チームをシャペコエンセにすることを発表。対戦相手だったコロンビアのアトレティコ・ナシオナルもタイトルを譲る意向を示していた。

 一時は開催が不安視されており、Jリーグの村井満チェアマンも「シャペコエンセが出場するかどうかは不確定」と述べていたが、CONMEBOLとの調整によって来日が正式に決定した。

 CONMEBOLのアレハンドロ・ドミンゲス会長はスルガ銀行チャンピオンシップでシャペコエンセが来日することについて、「CONMEBOLは今年、偉大な選手を失った。今回スルガ銀行チャンピオンシップ開催の契約をするとともに、サッカーを通じて両国の友情を続けていきたい。日本で試合ができるのは素晴らしいこと。友情の絆を強めていきたい」と語っている。

【了】

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