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Jリーグ 7年前

愛媛、堅守誇るも引き分け「20」が重荷に。間瀬新体制では得点力向上が必須【2016年Jリーグ通信簿】

今シーズンのJ2も全日程が終了した。この1年を振り返り、各クラブはどのようなシーズンを送ったのだろうか。今回は、10位の愛媛FCを振り返る。

シリーズ:2016年Jリーグ通信簿 text by 編集部 photo by Getty Images

愛媛、引き分け多く上位逃す

愛媛FC
今季は10位で終えた愛媛FC【写真:Getty Images】

 木山隆之監督が愛媛の指揮官に就任して2年目のシーズンとなった今季は、昨年の主力選手だった河原和寿や内田健太、藤田息吹、児玉剛などの選手がチームに残留。5位で初のプレーオフ進出を果たした多くの選手たちが残る形となった。

 そこにFW阪野豊史を新たに加えて攻撃力の強化を図っている。ただ、昨シーズンのリーグ戦で11得点を決めた河原がシーズン序盤から不調に陥り、最終的には2ゴールを決めるのみに終わった。

 その一方で、一際大きな成長を遂げたのは瀬沼優司だ。前線からのプレス、時には自分からドリブルを仕掛ける積極性、豊富な運動量で攻撃だけでなく守備でも貢献している。

 愛媛は今季を12勝20分10敗の10位という成績で終えた。北海道コンサドーレ札幌や清水エスパルス、松本山雅などの上位陣と互角の戦いを演じた一方で、下位のFC岐阜やツエーゲン金沢などを相手に勝ち点を落とす試合もあった。

 シーズンの成績では勝ち越しで終えたものの、20回という引き分けはあまりにも多かった。一つでも多く勝利に繋げることができていれば、上位進出も狙えたはずだ。

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