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【U17】中村敬斗ハット! 久保建英1G2A! 日本、ホンジュラスとのW杯初戦は6発大勝

text by 編集部 photo by Getty Images

日本代表
U-17日本代表はU-17W杯のグループステージ初戦で大勝を収めた【写真:Getty Images】

【日本 6-1 ホンジュラス U-17W杯グループステージ第1戦】

 U-17日本代表は8日、U-17W杯のグループステージ初戦でホンジュラスと対戦した。

 先発メンバーにはGK谷晃生(G大阪ユース)以下、ディフェンスに右から喜田陽(C大阪U-18)、菅原由勢(名古屋U-18)、小林友希(神戸U-18)、鈴木冬一(C大阪U-18)、ダブルボランチにキャプテンの福岡慎平(京都U-18)とチームの心臓・平川怜(FC東京U-18)、右サイドに中村敬斗(三菱養和SCユース)、左サイドに上月壮一郎(京都U-18)、そして久保建英(FC東京U-18)と宮代大聖(川崎F U-18)という11人が名を連ねた。

 試合開始前のスタジアム内の気温は手元の計測で27度、湿度87%という厳しい気候での戦いとなった。ベンチには負傷で途中離脱となった斉藤光毅のユニフォームが掲げられ、チーム一丸でホンジュラスに挑む。

 序盤から日本はコンパクトな布陣で高い位置からプレッシャーをかけ、スピードを生かした攻撃でゴールに迫る。一方のホンジュラスはマンツーマンディフェンスで日本の連動性を断とうとしてきた。

 最初のゴールが生まれたのは22分、右コーナーキックを獲得した日本は久保がニアサイドに強くカーブのかかったボールを入れる。そこに中村が飛び込み、ヘディングシュートで値千金の先制点を奪った。ゴールを決めた背番号13はフランス代表FWキリアン・ムバッペを真似たパフォーマンスで喜びを表現した。

 その後も果敢に攻める日本は30分、久保の浮き玉パスに抜け出した中村が深い位置まで侵入し、DFとGKまでかわしてシュートを流し込む。冷静なゴールで日本は前半のうちにリードを2点に広げた。

 ただホンジュラスも諦めない。36分、コーナーキックを獲得すると、ペナルティエリア内で日本の守備陣が処理にもたついたところを見逃さず、エースFWパトリック・パラシオスが押し込んで1点返す。

 前半終了間際、日本の攻撃陣が再び火を噴く。43分、直前にビッグチャンスを逃していた中村が、絶妙な飛び出しで上月のスルーパスに反応してハットトリック達成の3点目。さらに直後の45分、今度は中村が2アシストのお返しとばかりにチップキックでラストパスを送り、久保が大会初ゴールを挙げた。

 後半も日本は止まらない。51分、久保の浮き球スルーパスに福岡が抜け出し、左サイドから柔らかいクロスを送る。最後は宮代が頭でプッシュし、リードを4点に広げる大きな5点目を奪った。

 ホンジュラスは後半開始直後から交代で入ったエベルソン・ロペスを最終ラインに入れて5バックで守り、久保と宮代の2トップにマンマークをつける形をとった。しかし、それにより前半のみでベンチに下がったアレッサンドロ・カストロがケアしていた最終ライン手前のスペースを空けてしまう。結果的に日本のボランチにもプレッシャーがかからなくなり、さらなる失点を許してしまった。

 5点目が入った後、少しペースを落とした日本だったが、ホンジュラスに主導権は渡さず。3人の交代枠を使い切った終盤に主将の福岡が負傷退場して10人になるアクシデントこそあったものの、相手に追加点を許さず、さらに90分に鈴木がダメ押しのゴールを奪って6-1で試合を締めた。次戦の相手はニューカレドニアを7-1で下したフランス。11日に開催予定の出場国中屈指の強豪国との一戦は、グループの順位を占う重要な試合となりそうだ。

【得点者】
22分 1-0 中村敬斗(日本)
30分 2-0 中村敬斗(日本)
36分 2-1 パラシオス(ホンジュラス)
43分 3-1 中村敬斗(日本)
45分 4-1 久保建英(日本)
51分 5-1 宮代大聖(日本)
90分 6-1 鈴木冬一(日本)

【了】

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