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まさに神…リバプールのエジプト代表FWに纏わる感動エピソードとは?

text by 編集部 photo by Getty Images

モハメド・サラー
リバプールに所属するモハメド・サラー【写真:Getty Images】

 リバプールに所属する25歳のエジプト代表FWモハメド・サラーが、故郷のナグリグ村に病院と学校を建設した。17日に英紙『サン』が報じている。

 昨年夏にローマからリバプールへ移籍したサラーは今季公式戦45試合に出場し40得点13アシストを記録。リバプールの躍進に大きく貢献している同選手は、週給9万ポンド(約1400万円)受け取っているとされている。一躍スターに上り詰めたが、決して故郷に対する恩返しの気持ちは消えていない。

 同紙によると、サラーは故郷に対して10万ポンド(約1530万円)以上を慈善団体を通じて資金提供しているとのこと。それにより、飲料品店や病院、学校など様々なものを建設することが出来ている。地元では同選手のことを「ハピネス・メーカー(幸福の製造者)」と呼んでいるようだ。

 過去には、エジプト代表をワールドカップ出場に導いた功績を讃えられ、高級別荘の贈呈をオファーされたこともある。しかし、サラーは丁寧に申し出を断り、代わりにナグリグ村に現金を寄付してほしいと願い出ていた。また、実家で強盗被害にあったこともあるようだが、告訴したがる父親を尻目に、サラーは泥棒に金を与えて仕事探しを手伝ったこともあるという。

 それだけでなく、ナグリグ村の人々が結婚するたびに生活に必要なものを提供しているとのこと。他にも多くの逸話が残されている。サッカー施設の建設、救急車や医療機器の提供など。サラーはリバプールの躍進を支えているだけでなく、故郷の人々にとっての心の拠り所となっているようだ。

 モハメド・サラー・チャリティー財団会長のマーヘ・シャティヤ氏は同選手について「彼はいつも仲間がいない人、生活に困っている人を助けたいと言っていた。正式に援助できる場所を探していたんだ。そのため慈善団体の設立は、より多くの家族を救うために必要だった。彼は今でも毎月2000ポンド(約30万円)から3500ポンド(約50万円)を提供しているよ」とコメントしている。

【了】

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