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本田圭佑、指揮官への造反を正当化「ハリルに全て服従して選ばれるのは恥ずかしい」

text by 編集部 photo by Getty Images

本田圭佑
本田圭佑が『プロフェッショナル 仕事の流儀』に出演した【写真:Getty Images】

 日本代表MF本田圭佑が、14日に『NHK』で放送された「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演し、ロシアワールドカップに向けた自らの思いを語った。

 当初『NHK』は同番組について「ヴァイッド・ハリルホジッチ氏の日本代表監督解任の舞台裏を告白する」と告知していたが、その後「プロサッカー選手・本田圭佑さんの予告で、『ハリルホジッチ監督解任の舞台裏』という文言を用いましたが(すでに削除)、本田さんが『解任』についてインタビューで語ったわけではありません」と告知を撤回し「誤解を招く表現でした。本田さんならびに関係者の方々にお詫びいたします」と謝罪していた。

 14日に放送された番組の中では、今年2月からの本田の取り組みや戦いが密着取材によって明かされ、3月末の日本代表の欧州遠征についても触れられた。不完全燃焼に終わったベルギーでのマリ戦とウクライナ戦の後に収録されたとされるインタビューで、本田は「勝利、得点に絡むような結果、ここがないと認めさせることは難しいという覚悟を持って臨んでいる」と語った。
 
 そのうえで「悔いはないです。ハリルのやるサッカーに全てを服従して選ばれていく、そのことの方が僕は恥ずかしいと思っているので。自分を貫いた自分に誇りは持っています」とも強調した。

 本田は3月27日に行われたウクライナ代表との親善試合に右ウィングとして先発出場していたが、「下がってボールをもらうのではなく、相手の後ろに走るべき」というハリルホジッチ監督(当時)からの要求に反し、自らの哲学が正しいと証明するため、あえて中盤まで下がってボールを受けて展開するプレーを繰り返していたという。それは結局失敗に終わり、シュートを1本も打てず64分に久保裕也との交代を命じられた。試合も日本はウクライナに1-2で敗れた。

 結局、ハリルホジッチ監督の解任について番組内のインタビューでは全く触れられず、本田が指揮官に造反していたことが正当化されるような内容となっていた。

【了】

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