ブラジルの名門クラブであるフラメンゴのユースチーム宿舎で火災が発生し、選手を含む10人が命を落とす惨事となった。ブラジル『グローボエスポルチ』など複数メディアが伝えている。

　報道によれば、火災はフラメンゴのトレーニングセンターであるニーニョ・ド・ウルブで現地時間8日早朝に発生。約2時間後に鎮火されたが、10人の犠牲者と3人の負傷者が出たとのことだ。クラブからは現時点で詳細発表は行われておらず、公式ツイッターで「クラブは喪に服す」とメッセージが投稿されるにとどまっている。

　犠牲者の身元は正確には特定されていないが、4人がフラメンゴの下部組織所属の選手、2人がトライアルに参加していた選手、4人がクラブ職員だったとされている。また3人の負傷者は14～15歳の少年であり、いずれも重体だという。

　出火の原因は不明であり、消防が調査中とのこと。「発生時刻と場所を考えれば、犠牲者たちは眠っており、避難する時間がなかった可能性がある」と消防関係者のコメントが伝えられている。

　フラメンゴはブラジルを代表する名門クラブのひとつであり、ジーコ氏やレオナルド氏、ジョルジーニョ氏など日本にも縁の深い名選手たちの出身クラブとしても知られる。未来ある少年たちの命が失われたとみられる火災は世界中に衝撃を与えている。

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